ワタシタチはモノガタリを観てきた
2024/09/12
こんばんは。今日はめちゃくちゃ久しぶりに舞台をみてきました。ブログ見る限り前回舞台をみたのは2019年の11月だったので、完全にコロナ禍で僕の舞台観劇習慣は崩れてしまったことがわかります。見てきたのは「ワタシタチはモノガタリ」っていう作品です。出演者は江口のりこ 松岡茉優 千葉雄大/入野自由 富山えり子 尾方宣久 橋爪未萠里/松尾諭 です。どういう動機でチケットとったのかもいつとったのかも覚えてないんですが、とにかく観劇の習慣をとりもどそう、と思い、ぴあ見ながら(お、ばーちー出るやん)つってとった可能性があります。で、PARCO劇場だったんですけど、真ん中の前から5列目くらいでめちゃくちゃいい席でした。出演者の表情も完全に見える位置です。で、やっぱり舞台っていいなあってあらためて思いました。眼の前で繰り広げられてるお芝居を自分が向ける視線でコントロールしてみることができるのは、映画やドラマでは絶対できないじゃないですか。VRで没入する体験みたいなのもどんどん進化してますけど、舞台の没入感ってぜんぜん侮れないというか、むしろ生で世界を体験できるすばらしいスタイルの芸術だなと思いました。舞台の上の出演者の人々ももちろん思う存分お芝居なさっており、この機会が奪われてしまった数年間は本当にもったいなかったと思います。その年齢ごとに役者さんも旬や味があるだろうに。とにかくまた舞台をみられる日常にもどってよかったです。で、作品なんですけど、久しぶりに舞台を見て、舞台というもの自体への感動があったかもしれないのですが、お話としては退屈せずに楽しくみられました。ラストはまあ難しいよなという部分もありつつも、全体としてきれいにお話がまとまっていてよかったです。皆さんのお芝居もよかったです。けっこう笑うところがたくさんあって、会場の客層にもよるのかもしれないですけど、定期的にワッハッハってなってました。別にコメディではなかったですが。登場人物の年齢設定がたぶん僕と同い年だったり、考えていることが似てたり、あといくつか自分や周囲と偶然同じみたいなことがあったからかなんだかいっそう感情移入したような気もします。全体的に好きでした。最後、2回カーテンコールあって、その後終演のアナウンスが始まったんですけど、拍手が止まらなくて3回目のカーテンコールにお出ましになりました。で、僕の前は誰も立ってなかったんですけど、多分後ろのほうが立ってて、僕の列の視界の端のあたりの人も立ってスタンディングオベーションしてました。でも正直僕は自分がこれまで観劇した作品と比べて、スタンディングオベーションするほどの感動はしてないなと思ったので座ったまま拍手しました。あと、途中わりと後ろの左のほうでエンドレス咳してる御婦人がいて、観劇って体調管理まじで大事だよなと思いました。僕も突然のどになにか引っかかった感じで咳がでまくることがあるので、こわいんですけど、事前に水飲んだり姿勢に気をつけたりとかするようにしてます。映画と違って観劇中に飲食できないので。だって舞台のチケットって、高いんです。やっぱ集中して観たいじゃないですか。ちなみに今日の作品はチケット代11000円でした。映画とは全然値段が違います。そのせいか客の年齢層めちゃ高めで40~60代で、アラ還メインって感じがしました。そら平日の夜に、11000円払って、激推しがいるわけでもない(いるかもしれんけどそんな感じの客はいなさそうで、純粋に観劇好きそうピープル風だった)のに、観劇しにくるなんて一定以上の人生的余裕がないとこられないよなとは思いました。ちなみに僕は貧民窟の洞穴でこのブログを書いているので余裕はいっさいありません。なので、興行的にはけっこう演劇って厳しかったりするのかなと思い、でもこんな素晴らしい芸術に触れられる機会が失われてはもったいないので、洞穴の雨水飲んで節約しながらまた舞台を見に行きたいと思いました。ばーちー生で見られてよかったです。役作りなのかはわからんけどおふくよかな感じでした。あと、こないだ瀬戸内海の島でそっくりさんに出会った江口のり子も本物を見られてよかったです。まんまいつもの江口のり子のお芝居でした。それでいったら松尾諭もまんまいつも映像作品で見る松尾諭のお芝居でした。やっぱ熱量とか抑揚とか感情の起伏みたいなものがダイレクトに空気を振動させて伝わってくるのが舞台はよかったです。皆さんのお芝居も好きでした。また近い内に舞台見にいきたいなと思います。
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