フリスビー

本日散歩してたんですけど、昼間。晴れた日はいつだって世界が美しくまばゆいのですが、本日は横断歩道で信号待ちしてるときにふと思いついて聴いてた音楽を止めてカーペンターズを聴き始めたんですが、さらに世界の美しさがまして最高でした。カーペンターズを聴きながらぼけっと歩きつつ、意識は子供時分にカーペンターズを聴いてたころの、田舎の山道を走る親の車の中にあり、開けた窓からは春の山の匂いが流れ込んできて風の温度と相まって春がきたことを体で感じるあの感覚を呼び起こしていました。多分子供の頃も嫌なことや大変なことは確実にあったはずなのですが、いい思い出とそれは切り離されて保管されているのか、芋づる的に思い出されることもなく、とても穏やかで気分のいい散歩をしました。こうやって過去のよき思い出に意識を浸すことができるのはとても幸せなことだなと思いまして、過去が一つ残らず悪夢のような日々だとこうはいかないかもしれないので、ラッキーなことであると思います。最近よくブログ書いてるんですが、過去の経験から僕は精神的にやられてくると日記をたくさん書く、ということがmixiに残っている日記から証明されています。10年前の今月の日記を読みに行ってみると、ちょうど専門学校を卒業したようで、とても楽しくて最高の2年間で最高すぎたというようなことが綴ってありました。15年前の今月を見てみると大学のときの就活のことが綴ってあって、エントリーした学生たち（エントリーしただけ、面接も受けてない）が会社の人につれられてそば屋に行って皆がなれた手付きでそばつゆをそば茹でたお湯で割って飲んでてカルチャーショックをうけたことが書いてありました。僕はそばアレルギーなので地獄みたいな時間だったのをおぼえています。ちょうどリーマン前夜のプチバブル的な売り手市場だったので、こういう人事の人が学生ズを食事につれてくみたいなことがあった気がします。mixiは僕の日記を保存しておいてくれるいいやつです。普段は見向きもしないですがサービスが終了したときにそのありがたさを噛みしめることでしょう。そういえばこないだ代々木公園いったんですけど、中央広場？を以前は完全封鎖してたのに一部開放していました。こうやって早く以前に戻ると良いですね。好きな人々と公園でピクニックしながらゴロゴロしたりフリスビーしたりしたいものです。まあ、ほんとはそんなにフリスビーはしたくないです。なんていうか、コントロールをして相手にとりやすいように投げるのがめんどくさいからです。じゃあなんでフリスビーの話してんだよといえば、その昔とある後輩から「フリスビーしましょう」という唐突かつスペシフィックな休日のお誘いがあって（フリスビーをやりたくない）という気持ちと（後輩とは遊びたい）という相反する二つのエネルギーを胸の中でぶつけあいながら代々木公園に行ったからです。ちょうど同じ時刻同じ場所あたりに別の男性二人組先輩後輩風我らと同年代イケメン二人組がフリスビーをしておられ少し会話をしたのをおぼえています。僕は（この二人はどういうご関係でらっしゃる……？）と想像力を羽ばたかせることに気を取られて後輩が西へ東へ走って取りに行かないといけなくなるようなところにフリスビーを投げ続けていました。あとフリスビーはわりと飽きるなと思いました。その昔、兄とフリスビーしてたときは地面に跳ね返らせて投げる研究みたいな、フリスビー保護団体に非難されそうな遊び方をしてたのですが、子供はなんにでも楽しみを見出す天才だなあと今思い出しながら思いました。誰か僕とフリスビーしましょう。そして5分くらい経ったら酒飲みましょう。

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