高校生のときのバイトのこと
僕は普通制(っていうっけ?)の高校を退学してもっかい通信制の高校に入りなおしたタイプの人間なんですけど、基本通信制と言うのは暇なので、怠け者の僕でも気まぐれで18歳のころ少しの間アルバイトをしていたことがありました。某コンビニでやってたんですけど、その時のことを書こうと思います。大学生が3人、主婦が2人、フリーター(女)が1人、あとは店長という名のオーナーの奥さんが居て、基本僕は夜のシフトで夕方からテッペンもしくはテッペンから朝だったんですけど、この時に(絶対に夜勤は生業にするまい)と思うくらい夜勤が嫌いになりました。一人で夜中ずっと店番してるのってまず暇だし、かといって誰か来るかもしれないのでトイレ行くのも気使うし、パンとか弁当とか乳製品とか本とかくるの一人で検品?すんのだるいし、何と言っても、人々が寝てる時に起きてて、社会が動き始める朝に帰宅して寝る、というのが僕は無理だなと思いました。まあそれは置いといて、フリーターと店長と主婦Aさんは日中の勤務だったのでほぼかかわりなくて、関わりがあった人々との印象的なエピソードを綴ろうと思います。まず、主婦Aさんは日中のシフトなのですが、朝出勤してくると夜勤が明けようとしている人に野菜ジュースをおごってくれるので(よか人ね)って思ってたんですけど、実はマルチ商法にどっぷりハマってて借金地獄で僕は高校生だったのでなんも言われなかったけど他の大学生とかがわりと勧誘されててキツいって話でした。この世に只より高い物はないってことだなと思いました。主婦Bさんは日中だけではなく夕方から夜10時くらいまでのシフトにも入っていて、僕と同じシフトのときやたらボディタッチが多い人だったんですけど、ある日「車何乗りよると?」って聞かれたので「中古のMOVEです」って言ったら「何か好きな車とかないと?」って聞かれたので「特になかですね」って言ったら「最近の子は夢のなかね~、うったち(*私達)ん時はデート行くときはベンベーとか乗っとる男がモテよったよ~」と言われて(ベンベー?)って思ったので「ベンベーって何ですか?」って言ったら「えーベンベー知らんと?あの豚バナのごたる車たい!」って言われたものの(?)って感じでしたが、のちにBMWのことだとわかりました。この主婦Bさんはだいたい旦那さんの不満を話してくるのですが、それがエスカレートしたのか僕が聞き上手なのか、実は泥沼ダブル不倫をしている、という話をしてきて、生々しい話をしてくるので気持ち悪いなと思ってたんですけど、僕がいない他の人とのシフトの時に、僕のことを「王子」と呼んでいるという話を聞いて気持ち悪さがMAXを超えてまじで無理だなあと思ったのを覚えています。で、大学生は3人いて、当時4年生だった卒業間近のCさん(男)はややリーダーっぽく、いろんな業務を得意としており、わりと僕に厳しめにしつけをしてくれてたんですけど、水商売風の女の客が来たときに、僕がいつものくせで(レシート欲しいという人ほとんどいなかったので)、レシートを渡すのを忘れてたら、連れのヤクザ風(というかヤクザ)の男がはちゃめちゃに因縁つけてきて、僕は(ヒエー)ってなってたんですけど、その時にCさんは「どがんした?」って来てくれて、「よかけん、裏にいっとけ」って言って代わりに丁寧に謝ってくれたりなどしてかばってくれました。自衛隊に就職が決まったっていってました。大学生のDくんは茨城県から遠いところわざわざ大学に通うために僕の地元付近に来て住んでいる人で(変わっとらすね)と思っていたのですが、標準語を話すのでそれがなんだか都会の人だなと感じてました。Dくんはバイト代ためてやっと中古の普通車を買ったのですが、買った次の日とかわりとすぐに電柱にぶつけてダメにしてしまったという話しをリアルタイムで聞いていて、落ち込み方がかわいそうすぎたのですが、なんだか年も近いし気軽な感じでわりと仲良く働けてました。短大生のEさん(女)は僕と一番年が近かったのですが、わりと他の人をなめてる感じで人生サクサク生きてました。一度、おでんの点検をしていて、というのも他はどうなのか知らないんですけど、僕がバイトしてたとこだと、毎晩夜が更けてほとんど客がこなくなる、いわゆる夜勤の最初の仕事(夕方からの人がやってくれてたこともある)が残ってるおでんを全部ざるに出して、冷水で冷まし、タッパーに入れて冷蔵庫に保存する、だったんです。で、次の日の朝、おつゆを入れて戻すというわけですが、僕は日中入ったことがないのでどうやって復元されていたか詳しくは知りません。で、Eさんは女性なので、という理由で夜勤に入らない代わりに夕方からのテッペンまでのシフトが多くて、そのシフトも「女の子はあぶないから」という理由でだいたい22時くらいまでで帰らされてることが多かった気がします。で、前置きが長くなったんですけど、Eさんがおでん点検してたら「ちょっと、teranくん、きて!」と喜びを隠せない様子で僕を呼ぶので、なんですかって行ったら、大根の上にめちゃくちゃでかい蛾が乗っかってたんです。それを満面の笑みで大根ごとすくって、どうするのだろうと見ていたら細長い方(鍋みたいな形とカップヌードルみたいな形のカップヌードルみたいな形の方)のおでん容器に入れて、蓋をして、ラッピング用のリボンを持ってきて器用にリボンをつけて結んで「こればこがんしてっと」ってな感じで、メモをそのリボンの間に挟んで「これDくんきたら見せて。で、明日どがん反応やったか教えて」と言われて「はあ」って答えるしかなかったんですけど、Eさんが帰った後、夜勤のDくんがやってきて「やあ、おつかれさま」みたいな感じの、機嫌よい感じだったので、なんだか僕の気分が落ち込んだんですが、そうしているとレジ裏のわりと目立つところにあるリボンつきのものを見つけたDくんが「お、これなに?」って言って開け始めたので僕はただ無言で見守るしかできなかったんですけど、一部始終が終わった後Dくんが「……これ、いじめだよ……」って悲しそうに言ったのを聞いて、自分はなにをするべきだったのかと申し訳ない気持ちになったんですけど、Dくんが「ほら、これみてよ、このメモ」って言われて見たメモには「Dクンへ♡」って書いてあったんでしょうけど若い女子特有の文字だからか、どうみても「Dクソへ♡」にしか見えなくて僕は爆笑してしまいましたので、ほんとにDくんには悪いことをしたなと思いました。
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