Augustsky

30代ゲイが日々のことを書き綴るブログ

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ハムレットを観てきました

体は正直、って思いました。終演後出口へ向かう群れの中で聴こえてきた演劇ファン風の斜に構えた感想に、ハムレット人生初見の僕は、自分の興奮がものを知らないがゆえのことなのではないかという考えが一瞬走ったものの、Bunkamuraから歩いて帰る道すがら、歩く速さがどんどん速くなるのは胸の高鳴りとBPMを合わせるよう体が自然と動いているからで、マスターとお客さんが一人居たBASEを横目で通り過ぎるあたりにはもう、いち早く家に帰ってこの夜のことをしたためなければならないと思っていました。

僕は天然コケッコーを観たときから、岡田将生さんを応援しているのですが、とはいえ熱狂的にすべての作品を観ているわけでもないし、たまに火曜サプライズ見て可愛すぎるなって思ってたくらいのライトファンなんですけど、僕の本棚にある「未来の破片」という2016年刊行の写真集かつインタビュー集みたいなのを読んでた記憶からすると、本日の岡田将生さんのお芝居って、人間すごいなって感じるものがありました。ふんわりしたこと言うんじゃねえって思われるかもしれないんですけど、そう思ったんですよね。なんていうか、いい作品というかいいお芝居とかライブとか拝見すると、僕は終演した直後、いつも(自分の人生きちんと生きよう)って思わされるんですよね、伝わってくる熱気とクオリティから生み出される、重ねてきた自律と鍛錬が紡ぎだしているであろう有無を言わさない迫力に気圧されてしまうんですね。そう思ったときは僕は大当たりの幸運な時を過ごしたというときなんです。ようは、本日のハムレット大変僕は好きでした。開演前(もしいい作品だったら買おうかな)と通り過ぎたパンフレット売り場に、休憩時間即向かって、購入してしまいました。

あらすじはもはや今更書く必要はないし、お話から得る教訓みたいなものも僕より皆さんの方がよくご存じだと思いますので、その辺りは割愛しますが、黒木華さんのオフィーリアが、とても儚く悲し気でよかったです。そしてハムレットと寝室でやり取りするときの松雪泰子さんのガートルードの狼狽ぶり、そして岡田将生さんのハムレット。他の人はどうだかは知らないけれど、僕は岡田将生さんが持つ華奢さ、端正な顔立ちと佇まいが、現実を受け入れられない未熟さと、未熟さゆえの理不尽さに対する一途な復讐心を表現している熱烈なお芝居をさらに深化させていたと思いました。他の作品を出すのは不適切かもしれないけれど、昭和元禄落語心中を見ていたときに、岡田さんのお芝居に対する姿勢というか、そういう何かを感じたことが、今回舞台を拝見してあらためて強くなり、先述した写真集に収められたインタビューで語ってらした、ご自身のお仕事、お芝居に対しての悩みや願望、決意などに向き合って来られたことが、今晩形になって目の前で披露されているのだと思ったんですね。プロフェッショナルに、真摯に生きることの美しさを目の当たりして、スタンディングオベーションで力いっぱいの拍手をしながら、 自分の人生を省みたというわけです。

ブラッケンムーアもすでにチケット購入済みですので、また舞台の上の岡田将生さんのお芝居を拝見できることが大変楽しみです。

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