母と惑星について、および自転する女たちの記録を観た
コピペです。コピペしないと作品名がわかりません。今日観るまでもきちんと覚えられなかったし、観てきた今もコピペしてきました。なんの作品なのかといえば舞台です。17:40に自席を離れ、ビルを出て、電車に乗り、紀伊国屋ホールに行きました。
どうしてこの舞台を観に行ったのか、そうですね、2つの理由があります。1つ目は去年の11月に僕の観劇人生初の作品であった「修道女たち」を観に行きましてですね、下北沢の本多劇場へ。鈴木杏さんがすんばらしかったので、そんで、今回のこの 、あの、ちょっとコピペしますね。「母と惑星について、および自転する女たちの記録 」をぴあかなんかで見つけて興味をもったわけです。もう1つの理由がですね、かまどですね。かまど。か・ま・どです。グレーテルのかまどのかまどです。キムラ緑子さんです。僕はかまどに憧れているので(おもに瀬戸くんとお菓子作りをできるという点で)、憧れのかまどさんを生で拝見してみたいと思って、この2つの理由でテケツをとったわけです。いつもそうですけど、テケツとる時ってわりと舞台見に行く何カ月も前だったりするじゃないですか。映画ってわりと「お、これおもしろそ、週末行こう」ってな感じですが、舞台ってのはわりと時間があくので、正直興味関心の灯を維持できるのか、というのが飽きっぽい僕にはいつも難関なんですが、今のところ見に行った舞台たちは当日もとても楽しみにしていて、実際に観てもとても楽しかったですね。
というわけで、この舞台なんですけど、しっちゃかめっちゃかの母親とその娘3人の話です。詳細はネタバレするので省きますが、母親が死んで、娘たちはイスタンブールへ母の遺骨をまく旅に出て、そこであれやこれやと過去の母親との記憶とそれぞれ対峙する、ってな話です。で、観始めて、なんか方言で話始めたもんで、観てると「~じゃけん」みたいなこと言うので(中国地方かな)って思っているとなんか四国風の話し方だったりしたので、(愛媛とかかな、舞台は)って思って見ていたら、まさかの長崎が舞台でした。まさかの長崎が舞台でした。
で、僕は地元を離れて約1000年が経つんですけど、やっぱり生まれ育った土地の言葉って体に沁みついてるんでしょうね。僕の脳内の方言鑑定人がウォーミングアップをすっ飛ばして即チェック開始しまして、それからも集中して僕が舞台を見ている時に脳の一部のリソースを使ってずっと鑑定していました。で、アクセントとかはこの際置いておいて、いいまわし的にも(おお、そうくるか)みたいなのとかあって、全体的には67点って感じだったんですけど、どうしても僕が引っかかったところを勝手ながら書かせていただきます。ただ、僕は舞台である長崎市出身ではないので、それによる認識違いはあるかと思います。
1.なんなん
これは標準語で言うところの「何なの」ですが、どちらかと言えば「なんね」の方がしっくりきます。昨今の関西風方言の伝播による影響があるかもしれませんが、やはり僕が知る限り僕の地元では2019年現在もなんなんっていう人はほぼいないし、言うやつはかぶれ認定されます(僕に)。ただ、「なんね」は女性的な感じがするので、男性であれば「なんや」でしょうか。今回は登場人物皆女性ですので「なんね」の方がよかったと思います。キムラさんがなんねって言ってる箇所もいくつかありました。
2.語尾の「~わ」
「知っとるわ」みたいな時の「わ」です。これは関西以西だと皆さん使われるイメージでしょうか。僕的には関西の人々がお使いになるイメージですが、僕の地元では使用しません。使用するときは敢えてのかぶれとして使用します。
3.「言っている」「している」が違和感
「あんた、何言ってんの?」という言葉が「あんた、なん言うとると?」になっており、「あんた、何してんの?」が「あんた、なんしとると?」になっていました。これは違和感です。なんか、現在の状況を表そうとしてるのにどこかしらの過去形ぽさを感じます。僕的には「あんた、何言いよると?」「あんた、何しよると?」がより自然ではないかと思います。ただ、「待ってんの?」の場合なら「待っとると?」でもOKな印象です。
4.あんたら
「あんたら」って言わないと思います。「あんたたち」っていうと思います。これと似ていることに今回の作品では登場しませんでしたが「うち」という自分を指す言葉を、自分達という意味の複数形にする際の「うちら」という言葉、関西の人々の、おそらく女性限定でしょうか、自分達を表す時に使われる言葉ですが、僕の地元では「うち」の複数形は「うったち」です。かなり上の世代しかもはや使わないかもしれませんが。いずれにしても東京で男性が「うちら」って言っていると違和感を感じます、僕は。
5.そがん、そげん、そぎゃん、そんがん、そんげん、が混ざって使用されている
おそらくどれか1つだと思います。地域によって。ちなみに僕は「そがん」の地域ですが、100kmくらい遠くに住んでた僕のいとこは「そんがん」って言ってました。いずれにしても混ざることはない気がします。
以上、作品と何の関係もないことを綴りました。作品はとっても面白かったし、かまど、もといキムラ緑子さん、思ってたよりもずっとお綺麗で、華奢でらっしゃって、破天荒な長崎のスナックにおるおばちゃんでした。すごく。一瞬もお芝居から現実に戻らないくらい、世界観を支配されていて引き込まれました。かまど見る目も変わっちゃいそうです。
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