修道女たちを観劇した
舞台"修道女たち"を観劇してきました。思えば"観劇"をするという行為自体が人生まったくなくて、あるとしたら小学校のころ兄の中学校の文化祭へ連れられて行き、兄が所属する演劇クラブの劇を見たのが最後で、そこで舞台というものに対する認識が止まっていました。
本日は下北沢の本多劇場へ行きまして、なんか劇場に行くまでの道も下北って感じで少しのカルチャーショックを受けつつ、入場しましたらたくさんの人で賑わっていて、劇場内に入りますとわりとこじんまりとしており、座席は後ろから3列目くらいでほぼ真ん中右寄りでした。ちなみに座席はわりと小さく、油断すると隣の人と足が触れ合うくらいのせまさです。
まず舞台を見て、あたりまえですけどセットがすごくリアリティがあってびっくりしました。さらに演出も光と音と映像が組み合わさっていて、迫力がありました。そしてですね、僕が一番驚いたのが、そこに居るのが生身の人間なのに登場人物だってことなんです。なにいってんだこいつって思われるかもしれないんですけど、こういう生のエンターテイメントを見に行く機会と言いますと僕にとっては音楽のライブが主なものなんですけど、例えば林檎さんのライブに行くと、林檎さんがいるんですよね、ステージの上に。すると(うわぁああありんごさんだああ~~~)ってなるし事あるごとに(今俺林檎さん見てるよ~)ってなるわけです、これは4月に(たくみくんいるよ~~)って思ったのも同じですが、やっぱ演ずる人本人に気持ちが行ってしまうと思うんです。で、今回は鈴木杏さんと緒川たまきさんは存じ上げている俳優さんでしたので、そうなるかなって思ったんですけど、舞台始まったとき一瞬ご本人だということを認識しましたが、すぐに登場人物としてしか見えなくなって完全に物語の人として知覚するんですね、脳が。映画とかドラマとかならそうなるけど、舞台では生身の人がいるんだからそうはなれないのでは、って正直舞台を自分が楽しめるのかということについて懐疑心があったんです。それは見事に間違いでして、ものすごく舞台楽しかったです。
第一幕75分のあと15分の休憩を挟んで第二幕が105分だったのですが、正直第一幕が終わった時点で(結構長かったな)って思って第二幕まで集中力が続くかなって思ったんですけど、むしろ終わったら第二幕の方が短く感じたくらい入り込んで見ることができました。終わったときはもうすんごい拍手したくてしたくて拍手しまくりました。ほんとによかったです。おすすめです。
あと舞台って客層が映画とかと違うんだなって思ったのが、すごい笑いが起きるんです。面白いシーンがほんとにたくさんあって、別に物語自体はシリアスなんですけど、笑いがちりばめられていてしょっちゅう笑いが起きるんです、で舞台見てるお客さんってまったく笑うことに躊躇がなくて、映画館とかだと、日本人っておとなしかったりするじゃないですか、けど今日の舞台はもう皆笑ってましたね、僕も笑ってました。
開演前、後ろの席でわりと熱くお芝居について語っている若者の声がしていて、舞台とか好きな若者なんだなって思ってたんですけど、休憩の時に「さっき、みのすけさん見たわ~二役大変だよな~」とかそれに続く業界の人みたいな話をしていて、顔みても誰かわかんなかったんですけど、その若者ズ皆顔がめちゃくちゃ小さいイケメンだったので、きっと役者さんなんだろなーと思い、そういえば僕もこの舞台瀬戸さんのTwitterで見て興味持ってきたし、業界の人もたくさん見に来てたんだろうなと思うと、なんかあの空間ってすごい非日常だなーと思いました。
ストーリーもとてもよかったしおすすめです。
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