選挙終わったね
はろはろ、お元気ですか。僕はなんかしばらく落ち着いていた鼻炎が爆裂してしまい虚ろな目で天井を見つめています(抗ヒスタミン)。今回の選挙をみててさ、毎度選挙はいろんな発見があるなあと思うけどやっぱり一気に全国民(投票行かない人が"虚無"であることを含めて)の政治的な考えが顕在化するのが興味深いですね。だって普段はわりと我々ジャパニーズは政治的な会話は控えめにして、「せいじ……まあ、オホホ、さてお夕飯の買い物行かなくちゃ、ごめんください」ってなっちゃうじゃないですか。だから数字でドカンと出るのは「そうだったんだ~みんな」ってなる感じがありますね。で、なんかもうしっちゃかめっちゃかな感じですけど、べつにこれは悪いっていう意味ではないっていうか、フェスでもみくちゃみたいな感じですがすみません僕はフェスなんて普段行かないのにエアプしてしまいました、最後に行ったのは20年前のフジロックで友達がデカステージ見に行ってるときに小さステージで矢野顕子見てたのを思い出しました、話がそれました。そう、で、あちこちでさどこどこの党がやばば、どこそこが躍進、予想外のあそこがあれこれ、あれはもうオワコン、みたいなのが同時多発的に起きるのもフェスみたいだなーて思って、まあエアプなんですけど。それで、話の焦点をどこに置くかでいろんな語り方ができるわけですけど、僕的にはやはり今回思ったのは「自分のこと賢くて善人だと思ってるやつらもうお前ら終わりだよ」って感じですかね。確かにまあ僕も含めて流れでワーみたいなのはあると思うんですよ、普段から政治経済について日に8時間熟考してるわけでもないですし。だから有名人にいれちゃえーってことも起きるわけですけど、一方で、意外に戦略的に考えてる人もいるんだろうねってことなんですよね。なんていうの、清濁併せ呑むというか、背に腹は代えられぬというか、毒を以て毒を制すというか、肉を切らせて骨を断つみたいなことです。伝わりますかね。そういう考えの人もいるんだろうなって思いました今回。結局目的を達成することが重要なわけであって、副作用は一定のしきい値を越えなければ黙認しようみたいなことってあるじゃないですか。お薬だって毒にも薬にもなるじゃないですか。そういうことで今回投票した人もいるんだろうなーっていう。クリーンなお水があればそれをゴクゴク飲みたいけれど、実際には泥水か海水か毒水しかないみたいな状況なら泥水飲むしかないじゃないですか。それくらいの状況に今日本はあるのだなあという感じです。おい、ふんわり書くな!って言われそうですけど僕はちゃんと一定以上の言語能力があれば察することができるくらいのふんわり度で書いてるので、今の時点でわからないってことは結構言語能力よくないと思うのでたくさん文章読んで文章を理解する練習したほうがいいです。で、重要なのは多分大体の人は泥水だってわかったうえで投票してるんだと思うんですよね。それを「こいつらは泥水だってことに気づかずに飲んでるバカ!」みたいなスタンスの人たちが散見されるのがやばいなーって感じですね。こういう人たちはまじで自惚れがすごすぎるんだと思うんですけど、基本他人を小馬鹿にすることへの抵抗がないので、ついこういう感想がぽろりしちゃうんだと思うんですが、大体の人は「全力でこの人に賭ける!」みたいな動機で投票してないと思いますよ。「やべーやつらしかいねー中ではこいつが一番まし」っていう選択肢しかない選挙区だってあるわけですし。それがまあ健全ですよね。それが全国津々浦々で起きた結果が今回の選挙ですよね。でね、今回の選挙に限らずだけど善人ムーブしないと生きていけないみたいな人間たちがいるわけですけど、こういう人たちって基本的には「クマを駆除するな!」って町役場に電話してくる人間と同類だと思うんですね。もしかしたらこの熊駆除の比喩すら理解できないかもしれないですが、その、こういう類の人って昔から一定数いたんだとは思うんですけど、社会のルールや暗黙の了解的に「またバカがなんかいってるよ!」っていう扱いを受けて本人も「あれ、自分がいってることおかしいのかな」って気づく機会があったり、もしくは納得はせずとも同調圧力に屈して黙る、みたいな感じだったと思うんです。それが、現代、特にこの10年くらいはSNSも普及して一人ひとりの意見を尊重みたいな社会全体としては健全風な流れに向かった中で、そのバグとしてこういう善人ムーブ衝動抑えらんない~勢が顕在化してきたんだと思うんです。これ伝わりますかね、難しいですね。こういうバグを認めることが多様性なんだと思うんですけど、このバグは自分と違う意見のことを多様性として認めることができないんですよね。だから独善的になっちゃうんだと思うんです。大きな大きな視野でみるとこういう勢のことも生あたたかく見守ってあげるのが多様性のある包摂的な社会()なんだと思うんですけど、本人たちがそれをぶち壊しムーブしがちなんですよね。さらに言えば現代においてどこの国もこういう勢を見守ってあげられる余裕がなくなったんですよね、なぜならこの15年くらい見守ってみたら世界中がどえらいことになっちゃったからなんですけど、学びですよね。「不法でもいいよ、人食いクマでもいいよ、受け入れようね」みたいな性善説ムーブしてたら、こんなんなっちゃったって感じですよね。ヨーロッパもひどい有様ですもんね。だから、なんていうの、まあこれはある意味サイレントマジョリティの驕り昂ぶり言語道断ってところもありましたよね。なんか自分の人権意識試されるような感じで譲歩を要求されて「まあ、いいけど……?」って強がってたらどんどん踏み込んでこられて調子づかせちゃった的な。何が問題かって言うと21世紀になり、社会が全体でより自由で権利が認められた方向に移行していこうねってやってきた中で、こういうやつらが出てきてルール無視、無理解みたいな行動すると全体として後退するってことなんですよね。みんながルールを守る、マナーを持って周囲を見て行動するってことを前提に成立できる社会において、例えば食べ放題ブッフェでみんな分別もってごはんとって食べてようね~ってときにアホみたいに全部自分の皿にのせてって「だって食べ放題だろ!」っていってるやつがいると、食べ放題自体がなりたたなくなるじゃないですか。ルールの運用ってのはみんなが自律できる前提じゃないと、なりたたないんですよね。成り立たなくなると命令の強制になりますね。だからなんていうかやっぱ要求がある程度のしきい値をこえたら「ば~~~~~っかじゃねえの!?」ってなったほうがいいですね。仏の顔も三度までじゃないですけど、仏様でも三度までしか許してくれないのに、特にこの5年くらいは5億回くらい許してたじゃないですか、サイレントマジョリティが、バグを。なのでもういい加減バグスルー社会は終焉を迎えるべきだなって思いますね。壮大な実験の代償はでかかったですね。なんていうかまあ今回の選挙を見て思うのは、「みんな泥水をわかった上で飲んでる」ということです。それを「気づかないバカ」扱いする人たちの独善性は、社会にとって害悪だなあという感じ。次の選挙もきっと泥水まつりですが、僕はその中で、せめて「一番マシそうな泥水」を冷静に見つけられるようになれるといいなあと思います。
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