未来のことを考えてこなかった
こんばんは、三連休、いかがお過ごしですか。僕はなにも予定がなかったので何もしていません。うどん茹でて食べたりしてます。いや、茹でてすらなかった、レンジでした。冷凍うどんすばらしいです。おいしくて。ところで、自動車学校に入学したんです。気づいたらうっかり失効からもう6年近く経つんだなと思うとやばいです。ということは父親が亡くなってから6年ってことなんですけど、父親が亡くなってちょっとしたなんかの手続きのために住民票を取りに行かなくてはならず、区役所いって身分証として免許証出したら、窓口の人に「あの、これ期限切れてますね」って言われて「え」ってなったからうっかり失効と父親の死がセットで記憶に刻まれています。いや、2,3年くらいのつもりだったのでもう6年も経ちそうということがびっくりなんですけどやはりコロナ禍のせいで人生の感覚バグってますね。で、そうは言っても僕、完全なペーパードライバーだったので、別に免許が失効したからって即日困ることとかなかったんです。まあ別に、どうせ都内運転するとかおそろしすぎるし、駐車場代なんてとても払えないし、車なんて買えないし、って感じで別に実際に困ることはないんですけどなんかこう、やっちまった感はそれなりにあったんですよね。持ってたものを失うってことはこういうことなんですね。可能性を一つ完全になくすっていう。僕が未だに部屋にある電子ピアノを処分できずにそんなに弾きもしないのに引っ越しのたびに運び続けているのも、それに似てると思いました。可能性を断つのって怖いですよね。それも自分の手でならなおさら。若いときって可能性を選んでたと思うんですけど、年齢を重ねると可能性を消してく作業になるなというか、結局やってることは同じなんですけど、選ぶってのは他の可能性を捨てるってことでもあるので。でもなんかニュアンスが違うんですよね、若い頃に可能性を選ぶという行為とは。伝わりますかね。年々、広げた風呂敷畳んでってる感じになってまいりましたね。そんな中で、自動車学校に入学したんです。36万円くらい金払ったんですけど、別に通勤に必要とか、子どもがいるとか、それどころか乗る予定もあんまなさそうなことがわかっている状況で、36万円払うって、僕みたいな赤貧貧民窟の民の行動としては意味不明すぎるんですけど、でもなんかね、風呂敷たたむ一方なんて人生つまらないじゃないですか。確かに日常的に車に乗るとは思わないし、もとが取れるかもわかんないんですけど、でもなんとなく漠然と（北海道旅行行って広い道運転して観光したいな～）みたいな、願望と呼ぶほどでもない思いつきと言うか妄想みたいなのがあって、取るに足らない感じするんですけど、でも僕の人生にはもうそもそもそんなどでかい願望や野望みたいなの、出てこなさそうだなって思ったんです。例を挙げると、子どもを授かるとかそういうレベルの人生がかわることです。そう考えるとこういう小さな「やってみたいな」みたいなことを拾っていくしか僕の人生のイベントないじゃん、って思ったんですよね。オープンワールドのゲームやってて、メインのクエストもうない、って感じです。なんか知らんけどゲームの進行度が進んだらもういくつも攻略不可になっちゃってたみたいな。あと、いつかやってみたいなって感じで、ずっといろんなことを後回しにしてた気もします。明日やろうは馬鹿野郎っていう、某ドラマのセリフがありますけど、いつかやろうも馬鹿野郎だと思ったんですよね。いつかやってみたいな～っていうポジティブな願望の分、めんどくさがったりすることとはちょっと違うけど、でもそのいつか多分来なくない？って思って。なので、北海道をドライブするでもいいし、地方の温泉に行くでもいいので、免許取ろう、って思いました。もう一つあるのが、親が年取ったってことですね。これは6年前に免許失効気付いたあたりではまだ実感がなかったというか、考えが甘かった感じがあります。実家帰ったときとかに墓参り行くんですけど、わりと墓が遠いんですよね。父方と母方が逆方向で往復80キロくらいある感じで、これまでは別に母親も普通に運転してたんですけど最近きつそうなんで、僕が墓参りするときくらいは自分で運転したいなって思った感じです。まあ、いずれは僕一人で墓参り行くことになるので、そのときにバスとかでいくの不可能な場所にあるので、っていうのもあります。というのがもっかい免許取ろうって思った動機なんですけど、免許に限らず、少しでもやりたいと思ったこと全部やりたいなって最近思っています。だってどんな小さなことでもやりたいって気持ちが出てくる事自体もう当然じゃなくなってるので。若い頃はあんなになんでもやってみたかったのに。なんか、なんか僕の人生虚無だなってここ数年思ってたんです。なんでかがよくわからなかったんですけど、僕が全然長期的な計画で人生を生きてないからかもしれないと気づいたんです。なんていうんですかね、大いなる諦め、みたいなのがいつの間にか自分の中で無意識に当たり前になってて、5年後はこうなってて、10年後はこうなってたいなみたいなのが一切なかったんです。結構人々は半年先とか一年先とかの旅行とかの予定立てて、みたいなことするじゃないですか。少し先の未来の楽しみみたいな。僕そういうのすら一切できなくて、できる気力がなくて、やらなかったんです。なので、この歳になってもうクエスト残ってないし、もう今クリアしても10年後にクリアしても変わらん、みたいな心境で、葬式代くらい口座に残しとくか、という感じで過ごしてました。いや明確になにが原因で、こういう未来のことを考えられない感じになったのかはまじでわかんないんですけど、もしかしたら、例えば同世代とかが家族を持って、子どもを育ててみたいなメインクエスト発生してプレイしてるのを見て、一方、俺はもうなんもプレイするメインクエストないな？ってなって、んじゃもうサ終でいいのではという状況になってた可能性があります。ずっと、自分の未来のことを全然考えられてなかったんですよね。なんかこう自暴自棄とか刹那的みたいなそういう、先のこと考えずに今が楽しければいいじゃん、みたいなのとも違って、葬式代は残しておこう。あとは消化試合か。みたいな感じ。なんか知らんうちにめちゃくちゃ諦めてたっていうか、未来に期待することとか、未来を見据えて行動するみたいなのがほんと無自覚になくなってて、なのでこれまでだったら免許取ったってあと人生で何回車乗るの？みたいな思考になりがちだったんですけど、何回だってよくね一回でもいいじゃんだって免許もっかいとってみたいんだから、って感じになりました最近。なんでかは、またこれがわからないです。もうわからないことしかないです。なんかこう言語化してまとめるのが難しくてめんどくさくなってきたのでここらで終わります。
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