ふきでもの
こんばんワンダーランド、皆様如何お過ごしでしょうか。僕はワインを飲んでいます。スピッツのスパイダーを聴いています。この曲はですね、30年くらい前の長崎県のローカルテレビ局のテレビを見てるときのプレイガイドのライブのCMを思い出します。まだスピッツがめちゃ人気になるほんの少し前だったんだと思います。ライブのCMよく流れますよねローカルテレビ。もう一つよく覚えてるのが徳永英明のですね。好きだ好きだ好きだと書いた手紙~みたいな歌詞の曲が流れてて、曲名はインターネッツ時代後に調べてやっとわかりました。インターネッツは偉大です。スピッツといえば夏の魔物のカバーを小島麻由美がしてるのがあるんですけど、これが素晴らしいですよね、僕の旧い友人、今では疎遠になった地元の友人が彼女と同棲する部屋に大学のとき、福岡にいったときに泊めてもらったことがあって、この友人は身長はわりと高いのにすごく細くて、彼女さんはイラストを描くのが好きな女子で、すごくお似合いで、のちに結婚するんですけど、この二人のことを思い出します。この二人が二人乗りしてるような夏の福岡が思い浮かびます。ところで顎に今、ささやかな吹き出物があるのに気づきました。小5のときの担任の先生だったK久保先生(女性)がニキビについて「思い思われふりふられ」を指でおでこ、顎、片頬ずつ、さしながら教えてくれたのを毎度思い出します。顎に吹き出物できると。頬は男と女で逆といってた気がしますが、どっちがどっちだか覚えていませんしふりもふられも自分で思い当たるでしょうからまあいいとして、おでこも自分の感情だからわかるけど、顎は誰かが自分を思っているということなので、これだけが趣があります。当時38歳だか39歳だかだったK久保先生の年齢を越してしまいましたが、当時僕の父親が何度目かの蒸発をしてホヤホヤの時期で、まだ未成熟の脳では状況をどう処理したらいいのかいまいちわかってなかったところ、昼休み、友達と楽しく遊ぶ気にもならず、廊下の端っこの出っ張ったところの開いた窓で風にあたっていたら、先生がきて、「どがんしよると?」ってな感じで話しかけてくださりつつ、とはいえ根掘り葉掘り聞くわけでもなく、僕がぽつり、と言葉を選びつつ弱音を吐いたら、明るい感じで「よかったらけど話してみん?先生よう相談されるとよー?◯◯先生の恋愛相談にものったりするっちゃけん」とか返してくれつつ、決して深刻な感じになることもなく、とはいえ子どもの戯言とわかったようなことを言うでもなく、一緒に考えてくれる感じで、すごくほっとしたことを思い出します。先生にとってはもう大勢も大勢の受け持った児童の中のひとりで、特別僕はすごく仲が良かったとかというわけでもなかったけれど、こうやって吹き出物が顎にできると、先生のことを思い出します。人生考えてみるとたくさんの人々に会ってきましたが、一時はこころを開いたり、通じ合ったりしたのに、その後一生会うことがないにもかかわらずしっかりとしたお別れをせぬまま、という人が大半で、でも僕はわりと人々との会話とか、心を動かされたできごととかを覚えているし、思い出します。これってもしかしたらたぶんきっと、僕だけが覚えていて、思い出しているだけかもしれず、みんな僕が覚えているできごとを忘れてしまっているかもしれません。でもひょっとすると、僕が忘れてしまっているかもしれない、素敵な交流を、覚えていてくれて、たまに僕のことと一緒に思い出してくれている人がいるかもしれないと思うと、尊さを感じます。こんなとき、インターネッツがこの心の動きをつないで教えてくれたらいいのに、インターネッツにそこまで期待するのは無茶言うなですけれど、なんかこう、虫の知らせみたいな、誰かが自分のこと考えてるとしたら、夜空を見上げたときに流れ星がながれる合図があるとか、そういう仕組みがこの世界に備わっててもいいのになと思ったりしました。
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