Augustsky

30代ゲイが日々のことを書き綴るブログ

映画・ドラマ・舞台

HEARTSTOPPER(実写)を見ました

あなたは見ましたか、HEARTSTOPPERを。僕は見ました。すごくよかったです。コミックも読んでないにわかがドラマ見た途端にブログ書くなんて片腹痛いわとチーズ投げられそうですがコミック読むまで待てないんです、この情動。なので気にせず述べます。とってもよかったです。僕はですね、ビジュアルでですね、作品をですね、見るかどうか決めるわけです通常。で、本作は特にビジュアル的な引きはなかったんですけど、僕もゲイ界およびBL界に生きる生物の端くれ、この作品のことはもちろん聞き及んでおりました。ですので本日、おビールからの日本酒を飲みながら視聴する作品として選ばせていただきまして視聴したわけです。んも~~~むっちゃよかった~~~~、もうなんつーか「それそれそれ~~~~~」って感じなんです。あのですね、あのSKAM FRANCE season3最高でしょう、突然別の作品の話かよ、って感じですがまあ聞いてください、SKAM FRANCE season3はもう珠玉の名作なわけです(ちなみにこのブログで一番アクセスが多いのはSKAM FRANCE season3の記事です)。しかしながらSKAM FRANCE season3はですね、同性愛だけではなく双極性障害や宗教などの問題も同時に扱っており、ある種複雑で奥深い作品になっておりまして、もちろん僕はこちらも文科省推薦にしていただきたいと思っているのですけれど、HEARTSTOPPERはセクシュアリティおよびジェンダーあたりのことにフォーカスされておりましてよりソリッドに真っ向な作品になっている印象です。僕は思いました、もしも20年遅く産まれていたら、そしてこの作品を見ていたらどんなに自分の人生を、自分の存在を自分で祝福できていただろう、と。この作品は夢と希望と愛に溢れていますが、決して現実逃避していません。学校でのゲイへのいじめ、バイセクシュアルを自認することの困難さ、友達との関係、レズビアンがカミングアウトした後の戸惑い、学校での立ち位置、親との関わり、そして友情の尊さ、きちんと描かれています。僕はゲイなのでバイセクシュアルの気持ちはわからないのですが、この作品をみて、バイセクシュアルは異性に対しての恋愛感情もあるがゆえに混乱するのだろうということをおもんぱかることができるようになりました。ゲイであると自覚していることはある意味シンプルなのだと。あとはいつだってそうですけれど、ニックが母親にカミングアウトするところ、もう本当にとても勇気がいることだと思うんです。心臓がバクバクするだろうし、それもあの高校生くらいの年頃で、どれだけの覚悟が必要だったでしょう。けれどその覚悟を決める礎になったのはチャーリーへの想いなんですね。強いです。想いの強さ、愛情の底知れぬ鼓舞を感じます。それでももしかしたら界隈のつらい思いばかりしてきた人々の中には「こんな綺麗事のハッピーエンドなんてありえない」なんておっしゃる方がおられるかもしれません。抱きしめたい。僕はそんなことを言う人を抱きしめて一緒にHEARTSTOPPERを見たい。この物語は可能性であり希望であり、おそらく自分のセクシュアリティに気づいた時点の僕たちがきっと夢見た”普通”の人生。否定なんてしなくていいじゃない、僕たちはこの作品を祝福して、肯定して、まだ悩みと戸惑いの中にいるかもしれない若い世代の人々に、あなたたちは人生のなるはやの段階からあなたの素敵な人生を生きてくださいよと伝えていきましょうよ。僕たちだって遅くない、素敵な人生を過ごす自分を肯定して、祝福して、自分の大切な人たちに自分のことを知ってもらって、つきたくない嘘はつかなくてよくて、ただ自分の人生を思うままに生きることはきっとできるでしょう。こんな作品がNetflixというとても影響力の大きなプラットフォームで配信されて、僕たちみたいな人々と縁がない人々にももしかしたらリーチしていることは幸運なことで、大いなる誤解を解きほぐす影響になりうることはありがたいことだなあと思います。本当にこの作品が世に出て、僕も出会えて、うれしいです。

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