コップス
毎年、クリスマスにはパートナーのご実家からパートナー宅に送られてくる冷凍ピザ&ケーキを食す、というのが恒例のルーティーンになっている気がするのですが、毎年必ずそうだったかと言われるとちょっと自信がなく、なんせ年に一度しかないもんですからそのあたり記憶も不確かなのですが、まあそういう感じなんです。で、今年もそんなメリクリだったわけですが送られてきたという荷物の中にコップが入ってたみたいなんですね、正確にはガラスで出来てるのでグラス、って感じなのかもしれないのですが、かわいい某キャラクターがあしらわれた小さなコップなので、やはりグラスというよりはコップ、と呼ぶほうがふさわしい、オレンジジュースなど入れて飲むのが最適な佇まいのコップなんです。で、それを彼が食料とともに「はいこれあげる」つって持ってきたんですけど、正直なところ僕ももらってもやや困る、という代物なので「え、いらんけど」ってなったわけですが、とはいえ捨てるわけにもいかないですのでオレンジジュース入れて飲もうかな、と思っているところであります。このコップ、正確には2つあるのでコップス、でしょうか、個別に小さな箱に入っておりかわいらしいキャラクターが箱にも印刷されているファンシーなコップスなのですが、一つが薄い水色、一つが薄いピンク色、の箱です。僕の人生経験からするに、これはソロのコップがたまたま2つあるわけではなく、ペアーであることを前提にした組み合わせの2つであると推察されます、色的に。これを送ってこられたのはパートナーのご母堂でらっしゃると思うのですが、地元を遠く離れ独身で生活しているであろう息子にお送りなさったギフトでしょうから、もしかすると彼女がいるとお思いになっていてこのペアーのコップをお選びになったのかもしれないなどと思うと、子を思う母君のお気持ちがなんだか他人ながらしみじみとしてきてしまって、オレンジジュース入れて飲もうかなと思えてきたということです。ペアーにおける水色とピンク色、という組み合わせは太古の昔からなされてきたことで、記号的に男女のペアーを意味するところではありますけれども、ご母堂はお送りなすった食料を僕が半分頂戴しているとは夢にも思ってらっしゃらないであろうと思うと、なんだか申し訳ない気持ちになりつつ、オレンジジュース飲みますから勘弁してください、という気持ちで、場所取るほど大きなものでもないので、僕の家のキッチンで大切に使わせていただくことにいたしますね、と思ったという話でした。
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