怒り(吉田修一)を読んだ
2017/02/18
僕は普段読書をする習慣がなく、仕事に必要な本を読むときも、読むのがものすごく遅く、気づいたら同じ行を読んでたりすることもあるので、読書は苦手なんだと思ってたんですけど、「怒り」はものすごくハマったのか、日曜の夜に(上)を買って、月曜の昼休みも読んでて、夜に読み終わって、昨日昼休みに会社の近くのTSUTAYAに行って(下)を買って、昨日の夜」読み終わってしまいました。というくらい僕には面白かったです。吉田修一さんの作品は何気にいくつかは読んでて、でもやっぱりじっとりした感じのが好みで「最後の息子」「パレード」「悪人」なんかが好きなもので、「怒り」もとてもよかったです。一つには登場人物にゲイがいたっていうのがとても大きく、優馬のパートは共感しまくるところが多くあり(年齢も同じ)、まあ優馬みたいな華やかなゲイ生活は送ってないですけど、心理面とか兄弟、母親あたりの境遇が似てたりしたので、とても心を揺さぶられました。他のパートもちょうどこないだ沖縄に初めて行って国際通り散歩したりとかで風景が浮かんだり、千葉の田舎の港町は僕の田舎の九州の港の風景が浮かんだり、読んでいて自動的に豊かに映像化がされるのは吉田さんの描写が繊細でディテールのポイントポイントが抑えられているからだと思います。内容も、この後どうなるのかなという期待が、下り坂を走ってるみたいにどんどん止まらなくなるというか、右ページ読み終わるときには次のページに指をかけてる感じで気づいたらあっという間に読み終わっていました。よし、映画観に行こうと思ったらもう終わってました。配信されるの待とうと思います。
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