Augustsky

40代ゲイが日々のことを書き綴るブログ

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テキーラサンライズ

こないだ割ってしまった彼氏の茶碗と自分の靴下を買うために渋谷へ行きたいのですが、午前中指定の荷物がまだ届かないので、洗顔、朝ごはん、歯磨き、洗濯、掃除が終わったにもかかわらず出かけられないため何か綴ろうと思い書き始めたのですが、昨日会社のイベントの打ち上げ的な飲みがあったんですよね、やや人数多めで13人くらいいたのではないかと思うんですが、僕は最後の後始末係やってから行ったので遅れてったんですけど、新橋を歩きながら(よ~し今日は酒浴びまくってやるぞ~会社の金で)と思って意気揚々と店内へ入っていったところがどっこいなんか全然いい感じに酔えませんでした。こんなんなら飲み行かずにリアルタイムでMステみりゃよかったわと思いました。なんか、とりあえずワインをね、諸事情(しょうもない)で飲めなくて、ビールの後はとにかく炭酸がないものがいいなと思って、メニューをじっと見ていると唯一テキーラサンライズだけが炭酸なしだったので、テキーラサンライズを飲むことにしました。テキーラサンライズって人生で初めて飲んだんですけど、ジュースみたいでした。テーブルに運ばれてきたとき、右隣に座っていた(一番仲のいい)後輩が、サンライズというかサンセットですね、って言ったので、サンセットの方が趣あっていいよね、お酒だし。って話をしました。で、何の流れか忘れたものの、左隣に座っていた僕より10歳年下の若者同僚が高校時代の話をしていて、工業高校?だかで女子が極端に少なかったって言ってて、でも、オカマがいたんですよ。って話していました。彼の話しぶりは現代の若者にありがちの、悪意がこもってるわけではなくただ純粋に自分の世界の常識を常識の範囲内で話してるだけの感じで、「で、オカマだったんですけどすごい美形でイケメンなんですよ」と褒めてたりもしたんですけど、それを聞いた僕の正面に座っていたアラサーの同僚が露骨に嫌そうな顔をしていて、「いや、怖いわ」(イケメンの美形と聞いて)「いや、それでも怖いわ」って言ってて、怖いとは?と思いつつテキーラサンライズを飲んでいました。この同僚はわりと僕を慕ってくれていて(カミングアウトはしてない)、家に呼んでくれて奥さんやほかの同僚とご飯食べたり、こないだも飲みに誘われて行ったりなどしてたんですけど、僕も彼にとっては『怖い』のだろうか、とか考えてて、ぜんぜんいい感じに酔っ払えませんでした。人生で折に触れて感じて来たことではあるけれど、例え僕が誠実に、普通に、親切に、人間関係を親しみをこめて築いてきたとしても、『ゲイである』ってことだけで、ちゃぶ台返しになっちゃうと思うと、もう人と仲良くなるのアホらし、って思うんですよね。チクチクチクチク嘘ついてる謎の後ろめたさを感じながら会話するのもアホらしいので、嫌なんですけど、なんでしょうここ数年、何人かの素晴らしい友人たちに恵まれていたことで、僕の素性を明かした状態でも仲良くしてくれてる人たちがいたので、しばらくこういう感情忘れてたんですけど、昨日はなんだか久しぶりに蘇ってきて、普段テキーラなんて飲まないのもあって体がいい感じに酔いに向かってもくれずしまいには眠たいのと気持ち悪いだけしかなくなったので、上司のスピーチ中寝てたし、店を出た後も誰とも会話せずに帰りました。それにしても『怖い』ってなんでしょうね。どういう『怖い』なのか。おそらく得体が知れないものは怖い、ってことなのかもしれない、とも思うんですけど、あとは襲われる、とか、好かれる、とかそういうのを怖いと言ってるんでしょうか。怖いって、幽霊とか、殺人犯とか、洪水時に逃げたワニとか、キャンプ場に現れるヒグマとかそういうものだと思うんですけど、それらに比べたらゲイのクラスメイトなんて別に怖いことなんてないと思うんだけど、何が『怖い』という言葉をチョイスさせるのか、どこかしら『被害を被る側』に自分を置いてる感が解せないんですけど、何かを非難する場合に自分をまず被害者においてモノをいうって、なんだか卑怯だなって思ったりして帰りの電車で眠気も覚めてきて、帰って一人で飲みなおして林檎さんのMステの動画を探して見て最高~!ってなって、好きな人と好きなもの、あと自分と仲良くしてくれる人々たちとだけまじめに接して生きてこと思いました。

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