HIStory2 是非~ボクと教授を観ました
皆さん、台湾はお好きですか。僕は一度出張で行ったくらいしかないのですけど台湾人の知人はとてもいい人で好きです。けれどこれまで台湾のドラマって見たことがなかったんですが、この是非、以前から友人に勧められていて、ただ日本語版のBlu-rayなどが発売されてないということでなかば諦めていたところ、昨夜、ビデオマーケットなるサイトで視聴できること知り即会員登録課金レンタル完了して本日観ました。
あらすじとして、ざっくり言えば大学生のゲイの青年(19)と離婚歴有子持ち教授(31)の話です。細かいことはこれからご覧になる方もあるかもしれないのであんま書きません。青年はフェイ、教授はシー先生です。子供は女の子でヨーヨー、フェイの友達女性学生がイエツー、です。
まずですね、シー先生がわりと俺様な感じなんですね、僕は俺様系が好きってことはなくてむしろ場合によっては見ててイライラするんですけど、先生はね、最高。最高。やたら壁ドンしがちだけど最高。身長が高いのもあってわりと見下ろしがちな眼差しも最高。ああ、そうですね、フェイとシー先生どっち推しなのって聞かれたら僕は先生推しですね。フェイもかわいらしいですけどね。
で、ヨーヨーがとにかくいい味出してるんですよね、この子のお芝居のなんていうんでしょう、お行儀よくしてる感じじゃない、奔放な子供らしさが出ていてとてもよいです。そしてイエツー、ああいう友達がいるのは本当に大切。フェイもいい友達持ったもんだなって思います。
正直2話の途中くらいまでは、あんまりこう、物語に入っていけなくて、なんていうか台湾ドラマの作法というか、前提というかお約束みたいなものがまだ慣れずに人間関係とか時系列がわからなくなったりしてたんですけど、2話後半からすーっと入り込んで3話を見るころにはどっぷり浸かりました。ちなみに全4話です。
僕が感じたのは、この"是非"、台湾ドラマで描かれる同性愛は、日本で描かれるものよりも描写のフェーズが進んでるということです。表現が難しいんですけど、例えばフェイと先生とヨーヨーがカフェでご飯食べてる時に、隣の席の女性たちが嬉しそうに「同性婚応援してます!」とか言うシーンがあるんですね。こういうシーンって日本だとまだそういう発想がないと思ったんです(台湾は先月同性婚がアジアで初めて合法化されましたね)。あとはシー先生がフェイの実家をヨーヨーと訪ねて、フェイの母親にきちんと交際の挨拶をするところなんかも、日本だとまだ非現実感がありすぎて、要はフィクション感が強すぎて物語の世界のバランスを崩してしまう気がします。 もちろん学生時代にゲイということでいじめられたとか、世間に知られたら辛い目にあうかもしれないといった共通の描かれがちなこともあるんですけど、 それでも日本と台湾、似てるようで社会的な浸透は台湾の方が進んでいるのかなと感じました。
あと、見ながら思ったんですけど、今はまだゲイであることの苦悩であったり、ゲイであることに起因する過去の辛い出来事やトラウマがあったり、さらに同性同士の恋愛自体が障害を乗り越えること前提になっていて、それで作品が作られますけど、逆にこれがいいスパイスになってるってのは否めないと思いました。というのは、もし同性同士の恋愛が当たり前のことになって同性婚も当たり前になったら、まず物語から上記の状況や条件はすっぽりなくなりますよね。なので現在の異性愛を描いた作品と同じ土俵に上がることになり、そうなった上でどんな作品が作られていくのかってことに興味が出てきました。ロミオとジュリエットの時代から許されぬ恋というシチュエーションは万人の心をつかむものですけど、許された恋になったあとの同性愛の作品が観たいなと思いました。
是非は、とにかくですね、ときめきます。特にシー先生がフェイに対して持つ好意の混じりっ気のなさがすばらしいです。誕生日のときのまっすぐさとか最高です。是非観てください。是非だけに。
予告どうぞ。
僕は本編ここで観ました。Rakuten TVでも観られるみたいです。
https://www.videomarket.jp/title/415001
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