みみずみたいな文字
父親が書いたみみずみたいな文字を今、兄が写真で送ってきたので二人で解読していたのですが、のんきな兄弟だなと思いました。かなり危ない状態にあるらしく呼吸も困難になり呼吸器を装着しているため、会話ができないので筆談しようとしたらしいのですが、書く文字もよれよれで読めない。ので兄が僕に送ってきて解読をしていたわけです。というわけで、今週木曜日から海外出張なのですが、こういうことはわりとタイミングが合ってしまうのが、事実は小説よりも奇なりですね。今朝母親からメールが来たもので、電話したら、父は白血球減少で抵抗力が無くなり肺炎に罹患したということで、自力で呼吸ができなくなっていて、今日明日が問題だとのことでした。でも、僕はわりと父親に対する情が皆無なので、正直海外出張行ってしまおうかなと思っていたのですが、やはり母としては何かあった際に息子が二人そろっていないと不安そうなので、仕方なく今日上司に伝えたところ、もちろん行かなくてもいいし、行ってもいいしteran君のしたいようにしてもらっていい、キャンセル料とか気にしなくていいし別にすぐ決めなくてもいいよ、ってな感じでしたので、すみません。って感じでした。でもこうなると、行かなかった時に何事もなく時が過ぎて行った場合、「あれ?」ってなるなと当事者としては思うので、「そう思うのですが」と言ったら上司は「いやそれはそれでよかったね、でいいじゃん」ってな感じでした。そうなんですけどね、何でしょう、これは骨の髄まで滲みついた奴隷根性のようなものなのでしょうか。そんなことを考えていて、できるだけこういう話題は職場でしたくないので、上司も会議室に呼んで話したのですけど、その後、倉庫整理してたら来た人に「出張もうすぐだね」って言われたので「あー、行かないかもしんないんですよね」って言って、僕はつく必要がない嘘をつくのが嫌いなので、かくかくしかじかと伝えたら、その人の親御さんももうずっと危ないって言われているらしく、そのため、万が一のときのために派遣さんに来てもらうようにしたらしいのですが、それからわりと長く平穏が続いているので、気まずい、って言ってました。人って、生まれる時も大概周囲を巻き込んで世話になって生まれてきますけど、死ぬときも大概人を巻き込むなあと最近思います。よく「人は一人で生まれて一人で死んでいくのだ」とか言うけど、とんでもないですね。産まれる前から死んだ後まで人の世話になりっぱなしですよ。一人の人間の一生ってどれだけの人に世話になるんでしょうね。
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