岬めぐり
こんばんは、水曜日です。あと木曜日と金曜日を乗り越えたら土曜日になります。岬めぐりって曲あるじゃないですか、僕はこの曲、大学時代に友人が聴いてて知ったんですけど、なんていうんですか、この1974年とかの曲って、いいですよね。まだ自分が影も形もこの世に存在していなかったころ、親がまだ若さの只中にいたころ、スマホもネットもなければ、バブルから90年代のモラル崩壊したテレビもなかったような気がする頃(知らんけども)、学生運動も落ち着いてなんだか牧歌的な穏やかな陽射しの中平和な時代があったんだろうなという勝手な思い込みがあります。本当に現在はかの時代と地続きなんだろうか、と思えてきます。夏もそんなに暑すぎなくて、窓を開けて風を受けた風鈴の音を楽しむ余裕のある暮らしの贅沢さ。とはいえゲイとして生まれてたら今とは比べ物にならないくらい生きづらくてたまらんかったでしょうね、僕はやはり幻想の中の70年代に思いを馳せつつ2022年に生きている方がいいかもしれないです。誰しもが若い頃があったということに僕はわりとときめきを覚えます。その辺歩いてるおじいちゃんおばあちゃんも、若い頃は今の僕より当然若かったわけです。どんな若さを生きていたのかなと思うと、ちょっとお茶にお誘いしてお話伺ってみたい気もします。というか、知らない人の人生にたまに興味が出ます。バスで隣に座った人とか、どういう人生を経て今バスに乗ってるんだろう、と思います。ところで僕は小説を書いてサイトにあげたりしてたりするのですが、たまに見知らぬ誰かがコメントをくださったりすると、とても不思議かつありがたい気持ちになります。僕となんの人生の重なりもない感受性も違うだろう人が僕の書いたものを読んでポジティブなコメントや反応をしてくれるということが不思議で、これもこのネットで簡単に自分の作品を公開できる時代の恩恵ですね。人生何が起こるかわからないので、この先まだ見ぬ誰かと親友になるかもしれないと思うと、人間に会いたいなという気持ちになってきます。海に行きたいんですよね、夕暮れがよいかも。じーっと夕日の沈むのを眺めながら海風を浴びたいですね。なんだか現実に戻りたくないからそのままその辺のホテルとかに泊まりたいです。電車に乗って帰宅するまでに台無しになりそうなので、前日までの人生の記憶全部失った設定で海沿いの街で一泊したいです。すごく心細い気持ちでホテルの部屋の窓から外を見ると砂浜で地元民が花火やっててほしいです。窓を開けてぬるい風を受けるとコーラの匂いがします。この夏の夜の風がコーラの匂いがする、っていうの、今突然記憶が蘇ったんですけど、10代のころに実際に感じたような気もするし、実家の自分の部屋の窓から顔と腕を出して外の匂いをスンスンと嗅いでいた光景も思い出されてきたりするんですが、でももしかしたら当時見たなにかの受売りかな、って今じっくり考えてたら、小説のきらきらひかるで風ではないけどコーラの匂いがする表現あったな、って気づいたんですけど、僕がきらきらひかるを読んだのは20代なのでおそらくその影響ではないと思うんですが、自分が知らないうちに自分の記憶は形を変えていてそれを正しい記憶と思いこんでることがあるので、もはや自信がなくなってきて、自分が言っていることはだいたいすべて誰かの受け売りかもしれんと思えてきますが、まあ皆だいたい僕が話したことなんて秒で忘れてるのでどうでもいいですね。
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