散中（散歩中毒）
こんにちは、元気ですか、僕はぼちぼちです。今日も散歩に行ってきまして11.8km歩いたとスマホに記録されています。最近悟ったことがあります。東京は都会ですので、歩いてれば素晴らしい店が次から次に現れて好きなときに好きなところに着席してビールorコーヒーを飲むことができると思いがちですが、実際にはそうでもないということです。なぜなら僕は（うわ～なんかここ常連しかいなさそう～）とか（うわ～なんかここ輩しかいなさそう～）みたいなことを店の前を通り過ぎる数秒の間に考えては通り過ぎるからです。田舎で散歩すると山か川しかなく、歩く人影もなく、たまに軽トラとすれ違うのみで、喉が乾いたときちょうど見えてきた自販機が近づいてみると無人精米機だということが起こるため、それに比べたら東京の散歩でビール飲むのくらいちょろいなと思っていたフシがありますが、そうでもないということです、僕という人間にとっては。あと、このこれなんなんだろう、皆あるのかなこういうの、と思うことに「自分はこの店にふさわしくなさそう」という謎判定がくだされることが多くあり、まあ、たしかにそういうこともあると思うんです、腹にくる音が鳴り響いてみっちり人々が詰まった空間で会話もままならない系の店とかは僕はきっと合わないと思うんですけど、普通のカフェーとかなら、よほど雑巾みたいな格好してない限りは人間扱いして接客してくれるはずなのに、なんかこう、僕などが足を踏み入れてはならないのではないか、というセルフ謎判定をくだしてしまうことが多く、ようは、皆こういうことあるのかな、それとも皆わりとどんな店でも自分が興味あったらささっと入れてしまうのかな、ということです。そういう人に私はなりたい。ところで話を変えますが、僕は先の予定があまり好きではないというか得意ではないです。何の話かというと、例えば二ヶ月先に会う約束する、みたいなのはわりと好きじゃないです。これはまず、何かを行いたい、もしくは人に会いたいというエネルギーがそのときまで持続するかわからないからです。林檎さんのライブくらいの一大事であればまったく問題ありませんが、人間と会う場合とかは（今会いたいんだけどな……）という、がっかりも含めた感情もあり心の中の藤井風がもうええわを歌いだしてしまいます。なので、僕は髪を切りに行くときはだいたい当日予約します。だって今髪を切りたいから。というわけで僕は二週間以上先の予定を組む、ということがあまり得意ではなく、得意ではないのですけど、皆こういうことあるのかな、それともそうでもないのかな、どうでもいいのかな、と思っているわけですが、散歩しながらこういうことをぽや～っと考えながら歩いてるので、気づいたら（ここはどこだ）ってところに居たりするのですが、東京の素晴らしいところはだいたいそのへんに駅かバス停があり、しかも一時間に何度も車両もしくは車体がやってくるということです。これが田舎だと農作業帰りの軽トラに一縷の望みをかけるしかありません。だから僕は東京を散歩するのが好きですし田舎ではそんなに散歩しません。でもそろそろ実家に帰省して山の匂いを感じつつ川の音など聴きながら散歩がしたいですね。
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