Augustsky

40代ゲイが日々のことを書き綴るブログ

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深夜の天気予報のPV

田舎のテレビは終わるのが早い。早かった。僕が地元に居た2003年くらいまでは少なくともそうだったのだけど、ていうか今文字にして思ったけど僕もう16年も東京都(途中2年千葉)に居るのだと思うとどえらいことだと思ったのですけどとにかく田舎の夜中、1998年ごろ、深夜テレビが終了する直前くらいに、「歌う天気予報」という天気予報があって、そこではテレビ局のスタッフ一押しなのか、なんなのかわからないけどとにかく天気予報が表示される後ろでPV(現代でいうところのMV)が流れていたのだけど、僕の脳裏に強烈に焼き付いているのは、D&DのBRAND NEW LOVEという曲のMVだったのだけど、なぜこんなにも僕はあの曲にハマったのかわからないけれど、とにかくハマってしまって、部活の時に同級生に「天気予報がやばい」と言ってお勧めするくらいハマっていたのでした。まあ、曲が好きだったのかもしれないし、歌詞に恋する気持ちを重ね合わせていたのかもしれない、けれどそれだけではなくて、なんというか、あの狭苦しい場所で女子が3人歌っているMVを見て、僕はなんだか深夜の、この世の終わりのような静けさの田舎の山の、谷あいの川沿いの、家の自分の部屋の21型のテレビデオから、何とも言えない侘び寂びのようなものを感じていて、一定期間ローテーションされるので、僕はそのころ夜更かしをしては夜中にそのMVを見て(ああ、今日もテレビが終わるんだな……この世の終わりが……)という気持ちになっていて、この気持ちは今だにあって、深夜1時からのドラマを見終わってエンディングを見終わった後に突然現実に放り出される感じ、少し前だったら0時から渋谷から発信されるラジオを聞いてたら1時になった瞬間公園で子供が遊ぶ環境音みたいなものに切り替わってしまって現実の一人の深夜の部屋に放り出される感じ、そういう風に感じるという形でいまだに僕の中でいきづいているのですけれど、話をD&Dに戻しますと、なぜ僕はD&Dにそれほどにピンと来たのかと言えば一つには、佐世保には米軍基地があるのですけれど、そこでアメリカンフェスティバルというものが毎年開催されており、僕は幼少時に一度きりしか行ったことがないのですけど、ローカルテレビではそのCMが流れていたりして、いつだったか「今年はD&Dがライブします!」みたいなCMを見たことがあって、「誰?」って感じだったんですけど、いつもはKISSの偽物みたいな人とかしか来てなかったぽいので、本物の人なのではないかと思って、安室奈美恵とかの仲間ぽいぞということで、ああ、そんな大物がこんな僻地においでなさるんですな、と思ったことがきっと僕の心に刻まれていて、それが深夜の天気予報を見たときに、いろんなことが化学反応を起こして、いまこの2020年の今夜もまた、D&DのBRAND NEW LOVEのMVを見てノスタルジックな気持ちにひたっているということです。

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