好きって言われたら気になるでしょう

社員旅行に行ってきました。全体的にはとても楽しかったのですが、僕の中で嵐のように巻き起こる感情が厄介で、今度休暇を取って禅寺にでも行って修行してこようかと思うほどでした。例の後輩のことが気になって気になって仕方がなかったのですが、過剰に絡むのはやめよう、というか、できれば避けよう。という典型的な負け犬的思考でございました。それでも数人ずつの部屋割りで同じ部屋だったので、否応なしに会話はすることになるのですが。後輩は社内的にもとてもかわいがられているキャラなので、酒を呑んではっちゃけていても皆、仏のようなまなざしで見守っているのですが、夜の飲み会後に部屋に戻るとき、話をしていて、後輩が「あー今日は酔っ払った」というので「酔っ払ってるね、俺はあんま酔ってないよ（こないだはっちゃけすぎて失敗したから）」という感じで話したりしながら、エレベーターに乗り込んだら、遅れてきてた数人の女性同僚たちも乗ろうとしてきたところを後輩が「いや、俺ら二人だけにしてくれ！」とか言って閉じるボタン押したらそのまま扉しまったんで「止めないのかよ！」つって僕が開けるボタンを押して開けて女子たち乗せたんです。後輩も一緒に「開けへんのかい！」とか言ってたんですけど、女子たち（酒飲まないグループ系）は「いや、ほんとに二人がいいのかなと思って」と言い、後輩は「なんでだよ！」とかなんとか言って、エレベーター内のよくあるあの沈黙が数秒流れた後、後輩が「まあ、でも好きやけどな」って言ったんですが、僕はなんと茶化していいものかを考え、考えたけどなにも思いつかず、ただ黙っていました。こういうときの対応の下手さが、僕が致命的に不器用なゲイであることを如実に表すなあ、と思ったのでした。そこ黙っちゃったらだめだろ、と思うのですが。もっと酔っ払ってるかどうでもいい男か、もしくは女相手だったら「俺もだよ！」って軽口をたたけるんですけどねえ。本人はもう覚えてすらないと思うけど、こういう発言ってこちとら結構心に残っちゃってあれこれ考えたりしちゃうから困っちゃいますね。

ああ、人ってほんとにいくつになっても高校生くらいの頃の自分に重ね着しただけで、本能的衝動には勝てない、コントロールできないものだなあと、禅寺にでも行って修行しないとだめかなと思います。

※二人だけにしてくれっていったのが後輩っていうのがわかりづらかったんで追記してます。

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