Augustsky

30代ゲイが日々のことを書き綴るブログ

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11年越しでカミングアウトした

本日は大学卒業後新卒で入社した会社の同期女子2名と飲みました。僕が仕事で荒れてて、つい廃墟みたいなFacebookに誰も見てねーだろと思って愚痴ったら、このうちの一人から「どうしたの!飲みに行こう!付き合うよ!」ってLINEがきて、4年ぶりくらいに会うことになりました。

上野に19時、お店に行くと僕が一番乗り、少しすると誘ってきた方ではない同期が登場、とりあえず二人で乾杯してどうしてんの最近~って話をしました。僕たちが入社したのが11年前。僕はたった2年弱で辞めてしまったのだけど、本当に密度の濃い2年間で、本当に大変で、本当に激務で、体重は今より15キロくらい少なかった(単に加齢で太ったのかもしれない)。とにかくきつい仕事だったけど、そんなきつい仕事をチームワークでなんとか仕上げる職場の人々は皆素晴らしい人たちばかりでした。結局僕は仕事の内容と勤務体系に限界を感じて辞めてしまったのだけど、それでも数年に一度同期と顔を合わせる機会があったことは、それだけ同期が素晴らしい人だったということに他なりません。

しばらく話をしていると僕を飲みに誘ってくれた同期が到着。今日は仕事だったらしく時短勤務に切り替えてきてくれたらしい。ありがたい。3人そろったところでまた乾杯。今では二人とも11年目の立派な中堅社員として働いていて、後輩や部下をまとめあげて仕事を進める頼もしい先輩になっていました。それでも同期が揃うと、いつも気を張っている2人も、気を許して昔話をしたり、今はあのセンパイは結婚したとか離婚したとか、あの後輩は辞めたとかそういう話をして、入社当時のいろんなできごとを話しては爆笑してとても楽しい時間を過ごしていました。

そんなこんなで話していると、話題は恋愛の話へ。まず先に来た方の同期の話になって、婚活パーティー行ってて、デートしてる人がいるんだけど、といような話であーだこーだ話して、次にこの飲みを企画してくれた同期の話になって、あーだこーだ言ってて、そしたらteranは?って振られたので、腹をくくりました。

出会って11年、数年間合わないことがあってもこうやってまた会ったりしてくれる人たち。会えば20代前半のときのように話をしてくれる人たちと、数年ぶりに会う機会に恵まれて、そんな時にまで嘘をついて何の意味があるのだろうと、今日はずっと考えていました。なので、聞かれたら、正直に言おうと思って本日向かいました。

「えーと、そうだな、俺は、実はゲイなんだよね」というと、二人は「へええ、そうなんだー」といった感じ。おそらくこういう場合に大げさに驚いたり、リアクションをとることはきっとよくないことだと彼女たちが思ってる感じのリアクションで、気を使わせてしまってごめん、と思いました。けど、その後は「あたしの友達の友達にもいるんだけどさ、関係なくない?気持ち悪いとか言うじいさんとかばあさんとかいるけど、ああいうのほっといたらいいんだよ」とか「あたしは三味線をやってんだけどそこに、その人たちは女性同士なんだけど、いるよ、普通にしてる」とか言ってました。あと、誘ってくれた方の同期が「なんか前ドラマやってて、なんかシェアハウスみたいなとこで、4家族が住んでんだけど」って言うから「となかぞでしょ!」って言ったら、「そう、その中で、ゲイのカップルが一番ピュア、ピュアだったんだよね!」って言ってました。となかぞ見てる人リアルな友人でいたことなかったので、うれしかったのと同時に、肯定的に見ていたことに勝手にうれしくなりました。

正直僕が自分のこと話始めるまでは〆な感じで、デザート頼んだりしてたんですけど、「ちょっとこれは飲まずにおれないよ~」って言って二人ともまた酒を頼み始めて、「いや~ほんと言ってくれてうれしい~」「てかあたしこれまでteranにあれこれ彼女は?みたいな話振ってたのまじでごめん~」「いやむしろ俺こそ嘘ついててごめん」みたいな感じになって、結局その後一気に距離が縮まったというか、とにかく二人にとって僕がやっと謎の男ではなくなったという感じがすごくありました。

これは2人のふところの深さに感謝する案件で、僕のこと云々抜きにしても同期っていつまでも同期で、異動して遠く離れても転職して離れても、入社した部署で11年頑張ってても、不思議なことに絆があって、これは代えがたいものだなと思いました。今日はすごくいい夜でした。

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