Augustsky

30代ゲイが日々のことを書き綴るブログ

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地元を離れて暮らすこと

僕は子供のころから完全に自覚してるゲイだったからか、地元を出ていかなければという意識が強かったです。実家は本当にド田舎なので、外を歩いていれば「どこどこの息子が昼間から歩いていた、しかも今度は茶髪が金髪になっていた」というようなことがどこからか伝わりだいたい町中の人々の動向は筒抜けです。なので、こんなとこにいたら石投げられると思って、とにかく都会に出ようと思っていました。結局は東京へ来たのですが、僕は地元が嫌いなわけではなく、この時期、ひっそりと江戸時代あたりから続く(本当かは知らん)夏祭りがあったりなどして、子供のころは楽しみでしょうがなかったし、山や川で遊ぶのも大好きでした。ド田舎で人間はどうしようもない典型的な没落した炭鉱町の井の中の蛙って感じでしたけど、そんなどうしようもない田舎者の営みも含めて僕は地元が好きでした。でもここで暮らしていくにはゲイであることはリスクが高すぎることから成人を前に町をでました。もし僕がゲイでなかったなら、こんなに都会志向でもなかっただろうし、海外へのあこがれをもって英語を勉強したりしなかっただろうし(大人になり海外もたいして理想郷ではないことも知りました)、その流れで仕事で海外にいったりなんてこともなかったでしょう。自分でもあのド田舎の少年がどうやったら現在の僕につながるのか、なんというあみだくじ引いたんだろうと思います。もしゲイでなければまず大学にも行ってないし(地元の同級生は数えるほどしか大学行ってない)、地元のどっかで適当に働いて家庭をもって、休日は子供たちを連れて出かけるといった典型的なあの町の人だったと思います。そう考えると、ゲイであったことは僕の人生に性的な対象が男であるということ以上の影響を与えていて、切っても切り離せない僕の一部であり、アイデンティティなのだと実感します。地元を離れてもう10年以上たちましたけど、正月などに帰ると、東京での生活は夢だったのではないかと思います。山、川、山、山、たまに海。という感じで、同じ人生の続きだと思えないのどかさ。逆に東京に戻ってくると、地元に居たのが夢だったように感じます。仕事で疲れはてたときに無性に地元に帰りたいと思います(帰っても別に何が解決するわけでもないけど)。そんな帰りたいと思える地元があるってのは幸せだなーと思います。

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