Augustsky

30代ゲイが日々のことを書き綴るブログ

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隣の家族は青く見えるというドラマに出会えた奇跡

最終話が終わりました。最初のあたりの五十嵐夫婦のシーンではハの字でしたが、それ以降はずーっとニコニコニコニコニコニコしてましたし、幾度となく拍手が沸き起こりました。一人の部屋でも拍手喝采でしたので、これは全日本で拍手の嵐が巻き起こったに違いありません。これよこれ、これこそがエンターテインメントだよ!!!ずっととなかぞを愛して、となかぞの登場人物たちを愛してきたファンが最高の形ですべての家族を祝福して迎えるフィナーレこそがやっぱりとなかぞの素晴らしいところなんですよ!!!やきもきさせても最後は直球で素直に素敵なお話にまとめあげるっていうことがどれだけ思い切りのよいことか、脚本家の中谷まゆみさんがいかに視聴者の視点に立って創作されているのかがわかると思いました。

なんて素晴らしいんだろう。1話からなんやかんやとありつつ見守り続けてきた家族たちが最終話でこんなに幸せあふれる姿を見せてくれるなんて、本当にとなかぞ見てたかいがあったってもんです。

りょうちひ夫妻、すっかり亮太との生活も当たり前になって、ちひろの母性あふるる姿がとても微笑ましく、結婚式のシーンではクラッカーの音とともに僕は思わず拍手しまくってしまいました。亮太が二人の結婚式を企画してコーポラの皆と打ち合わせて、なんて仲の良い隣人たち。事実婚の書類も、きっと以前のちひろが考えていた未来とは違う未来になったのだと思うけど、でも以前のちひろなら、昔自分が子供のころに受けた仕打ちをベースに考えて、子供はいらないという判断で人生を計画していたのが、実際に亮太を迎え入れる中で、別の可能性を感じ、見出して、そして変わっていく自分の価値観と、亮司と亮太と一緒に生きる人生を受け入れ、喜びを感じている姿がとてもよくて、価値観が変わることは決して妥協や諦めだけではなく、前向きなこともあるのだと感じました。

小宮山家、正直初期の深雪からすると「誰!?」ってレベルで人柄が変わった気もしますけど、それはやっぱり夫が単身赴任をしている中で、一人、子供を守って気を張って生きてきたんだから、夫が家に居るようになったからってすぐに人格を切り替えることなんてできないですよね。だから、気を張ってた部分が、少しずつ、夫や子供たち、そしてコーポラの住人とのやり取りの中で解きほぐされてきて、きっと本来の深雪のよい部分が出てきたのが今回の最終話なんだと思うんです、きっとお金持ちの成功者の家に生まれて、コンプレックスに苛まれて、自分をコーティングすることで生きてきた深雪が、コーポラに住んで、それまでの常識の範疇にいなかった人々と触れ合ううちに、お菓子作りが好きな本来の深雪になっていったんだなって思います。最後にケーキ屋さんで働いてるのやっぱり~!って思ってとても嬉しかったです。真一郎も真一郎でずっと気を張って生きていて、商社の荒波に揉まれていたところ、深雪よりも一足先に緊張の糸が切れたというだけで、本来の自分が家族と一緒にいたかったこと、子供たちにボランティアで勉強を教えたいことに気づいて、行動を起こしただけなんですよね、もちろん突然仕事辞めるってのは正直奥さんからしたら驚愕だと思いますけど、突飛な行動という点では深雪にかなうものはいませんし、結局似たもの夫婦ってことなんでしょうかね。深雪が優香に「苦労したり、失敗したりすることも優香の人生にとっては大切なことかもしれない」って言ってましたけど、このセリフは深雪がこれまで自分でコンプレックスだと思ってきた人生そのものを肯定する言葉で、子育てを通じて自分の人生をかえりみて、前向きになれる、それがなにより素敵なことだなと思いました。

五十嵐夫妻が、子供のいない人生の選択を選んだことにこのドラマの大胆かつ思い切りのよいところ、かつ、現実に生きる傷付いた人々に寄りそう脚本家の意思を感じました。もちろん子供をこよなく愛するこの二人のことだから、このあと、思いがけずに子供できちゃって、愛情たっぷりに育てますっていう続編があるのが最高ですけど、そうではなくてもまず、こんなに大切だと思えるパートナーと出会えたことが奇跡っていうことをかみしめることできる夫婦の尊さ、子供は子供、夫婦は夫婦、結婚は結婚、それぞれが大切で、素敵なことなんだって思いました。奈々が大器を愛するがゆえに、自分が身を引いて大器には子供と一緒に過ごす人生を歩んでほしいという自己犠牲の気持ちは痛いほどわかって、いきなり私事はさんで恐縮ですけど、僕はゲイだけど、彼氏は僕と付き合うまでノンケなんで、ひょっとしたら僕が道を間違えさせてしまったかなとか、女性と結婚して子供作ってっていう人生の選択肢を僕が奪ったのかもしれない、って思うこともあったので、大切に思うがゆえに自分でいいのだろうか、って葛藤するってことはあり得ることですよね。でも五十嵐夫妻の場合は、大器がほんとうに愛情にあふれていると同時に諦めない、自分達の愛を疑わない、まっすぐな人で、これだけ愛情を持って向かい合ってくれたら(自分でいいのだろうか)って考えもふっとびますよね。でも逆に言えばそこまでしてくれないとやっぱり確信は持てないってことで、それだけ、相手を想うがゆえの葛藤っていうのは深刻なものなんだなと思いました。最終的には不妊治療をお休みすることにしたけれど、こんなに素敵な二人だからまな優香萌香亮太は言うに及ばず、ダイビングスクールでもおもちゃ会社でも子供たちと触れ合って、子供たちに懐かれる人生になると思うし、いつか子供ができるかもしれないし、幸せな人生になると思います。

そしてわたるんと朔ちゃん、めっちゃ駆け足感あったけど、それはもう駆け足でも最低限伝えきらないといけないことがあったからですよね。「キース!キース!キース!」て気持ちがないことはなかったんですけど、でも僕としてはもうキスなくてもほっぺにチューがあっただけでも最の高の至福の眼福の感涙なんです。ちなみに匠海くん至上最高に濃厚なキスが円盤に入るらしいんで皆さん絶対に買いましょうね。ままるんの登場まじで唐突~!って感じでしたけど、その予定調和感僕は大好きです。いいんだよ、朔ちゃんとままるんが仲良しになってるっていうことは誰しもが望む最高の世界線での出来事なんだよ、ままるんたらあんなに朔ちゃんってはしゃいじゃって、そらあんなにかわいい子が息子になったらままるんじゃなくても朔ちゃんって呼んでかわいがっちゃうでしょう。でもままるんって元教師じゃないですか、教師っていう職業柄"お堅い"からわたるんと朔ちゃんにも拒絶感がある、っていう面での捉え方が描かれてたんですけど、その後朔ちゃんが訪ねて行ったとき、すでにままるん、同性愛について、本を読んで勉強してたんですよね、これって大器が朋也や琴音の自然どうのこうのの発言とか春枝と奈々とのやりとりとかでハッとして行動を起こしたことと同じことをやってるわけですよね、それも朔ちゃんが訪ねてくるよりも前に。これは一つに、ままるんが教師だったことから、子供たちにに対しての理解の大切さを身をもってしっていたことがあると思うんです。教師であったことは決して"お堅い"というネガティブな面だけではなくて、たくさんの子供たちを見てきたというポジティブな面もあるのではないかと思いました。そして、母である、ということです。わたるんの母であるままるんはわたるんのことを本当に大切な息子として愛しているからこそ、自分の価値観を打ち破ってでも本を読んで理解する糸口をつかもうとしたんでしょうね。そんなときに、朔ちゃんが訪ねてきてくれて、普通だったらままるん訪ねるなんて恐ろしくてできないですけど、最終話でままるんが言ってた通り、朔ちゃんは「家族を作るのが夢だったのに、大切な人の家族を壊すなんて本末転倒だ」って思っていて、だからこそままるんのところに通ってその想いがままるんにも通じたんだと思うんです。でもそこでそれを受け入れて宣誓にきてくれるなんて、"母は強し"だなって思いました。りょうちひの結婚式の後、正直僕としては「さ~ら~に~」つって実はみんなでわたさくの結婚式も準備してたっていう展開を期待してたんですけど、まあ、確かにそれだと、りょうちひが前座みたいになっちゃうし、それはなくて正解だったなとも思うんですけど、でもやっぱりコーポラの皆とままるんから祝福されるわたさくが見たかったよーというのも本音です。わたるん朔ちゃんがかまってくれなくてすねてたとこに朔ちゃんからほっぺにチューされたときの表情なんて、なんかもう1920年代ハリウッド映画かよ(完全に勝手なイメージです)っていうくらいのリアクションというか、もうベタベタというか、幸せ全力で画面いっぱいに押し出してきおってこやつめハハハって感じでしたよ。

途中いろいろあってファンとしてはハラハラして、笑って、相当涙しながら見てきたこのドラマ。終わるのがとてもさみしいけれど、希望に溢れた最終話で、後味の悪さゼロ、やさしさと喜びしかなくて、だから何度でも円盤手に入れたら見られるし、誰かに「好きな映画は?」とか「好きなドラマは?」って聞かれたときに即答できるし、今回それぞれの家族が、僕たちの日常でおいてそこら中にいるであろうそれぞれの事情をもった隣の家族を描いてくれたことで、人の立場に立って考えることの大切さを素直に共感することができてとても素晴らしかったです。そして、ゲイである僕としては、わたさくの生き方や、コーポラの皆やままるんそして留美のことなどで、自分のこともいろいろと考えることができたし、こんな素敵な二人がゲイの役を本当に素晴らしい形で演じてくださったことが、とてもうれしくて、励みになるというか、誇りに思うというか、なんて表現したらいいのかわからないんだけととてもありがたかったです。

そして、登場人物皆が幸せな最終話だったことが、ファンとして本当にうれしいです。

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