髪を切りにいったら
今日髪を切りに行ってきたんですけど、パーマネントをかけたんですけど、いい意味でも悪い意味でもいつもとかわらない仕上がりになりました。そんな仕上がりのことはどうでもよくて、今日びっくりしたのは担当の男性美容師さんが帽子をかぶっていなかったことです。結構イケメンなんですけど、僕が通い始めておそらく2年くらいの間毎度帽子を、さまざまな種類の帽子を、雨の日も風の日も春夏秋冬かぶっていて、もみあげや襟足以外の生の髪（という表現）をみたことがなかったんですけど、今日行ったら片側キュっとなってて反対側パーマでボワワ～って感じの、人によっては中途半端な葉加瀬太郎になりそうな髪型をうまいことキメてらっしゃったのでびっくりしました。
その後、巻いてくれた20歳くらいのアシスタント女子の方と、酒を飲む、強い強くない、下北にめちゃくちゃ飲ませてくるじじいがいるバーがある（注：彼女目線のじじいなので30代の可能性あり）、みたいな話をしていて、若者と話をするのはエネルギーを使うためわりと疲れたんですけど、そんなとき店の関係者？店長の古い知り合い？みたいな男の人が訪れて僕の席の鏡をはさんだ向かいに座って、店員さんとなんやかんや話しながらカットなどしてたんですけど、わりと自信に満ち溢れた、美容室経営うまくいってます的な感じで昔話などをおりまぜながらコミュニケーションをとっておられたんです。
んで、僕はその間、鍋に入れた料理酒で酔っ払っちゃったっていうアシスタント女子のエピソードに「よっぽどたくさん酒入れたんですね」って相槌を打ったりしてて、んでパーマかかり待ちも終わって、髪洗ってもらって席に戻ってきて、前述の担当美容師さんに仕上げでチョキチョキやられてたら、向かいのお客さんはまだいて、店員さんと会話で「……でさあ、そのとき○○（僕をチョキチョキやってる美容師さん）と××がさ、そういう関係でさ、BL関係っていうかさ…」とか話始めたのでつい僕も（ん…ビーエル関係…!?）って聞き耳全開になったんですけど「…で、○○が振ったんだよー」で話が終わりました。なんだよもっとエピソードないのかよと思いつつもふと店内全体へ意識を向けると、何とも言えない空気、すごい緊張感のある、しかし穏やかな静けさに包まれていて、スタッフ内において、
- ○○さんがゲイ（もしくはバイ）ということは店のスタッフ内では認知されているが客がいるので気まずい
- ○○さんがゲイだなんて知らないし今聞いてびっくりだけど、この人がさらりと話してくる分、びっくりしたリアクション取りづらくて気まずい
- 単純に○○さんとあの××さんがそういう関係だったなんて…！という気まずい
のいずれかもしくはいずれでもないのかもしれない、とにかく気まずさに満たされている、って思いながら僕もなんだかなんとも言えない感じになって、そしたら○○さんが「今日はやっぱ外暖かいですね」って天気の話してきたので、「あ、そうなんですね！晴れてますしね！」って会話をしました。日常にふと訪れる、BL的な話題…。心にひとときの刺激とときめきを与えてくれますね…。もし○○さんがゲイだったらお友達になりたいなと思いましたけどまあ無理なので今後も髪を切ってもらうだけにします。
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